私達は様々な自然環境の中でいろんな関わりを持ち、自然の恵みを頂きながら私達の社会環境が形成されています。
私達は自然を大切にすることを大昔から知っています。それはなぜでしょう?それは、自然が宝の山だからです。その宝の山を大切にし守ろうとするのは人間の本望です。
森林の環境保全的効用
森林の効用といわれるものは種類も多く、地球レベルのものから身の回りの小さな作用まで多岐にわたります。それらを整理して見ましょう。
●気象緩和:気温条件緩和、地温条件緩和、湿度調節、木陰、防風、防霧、熱汚染緩和
●水保全:水量平準化、水質良化、降水量増加
●侵食防止:水食防止、風食防止、雪食防止
●自然災害防止:(山崩れ、洪水害、干害、飛砂、潮害、吹雪害、雪崩、落石)防止
●防火:延焼阻止、災害時避難地
●大気浄化:二酸化炭素吸収・貯留、酸素供給源、汚染物吸収、塵あい吸着
●騒音阻止
●環境指標
●保険休養・風致:薬効物質揮散、精神安定、保養の場、行楽、娯楽、スポーツの場、景観・風景の構成、風土の風格、快適性提供、プライバシーの保護
●教養・教育:情操培養、教育の場と材料提供、芸術・科学の材料
では、どのように自然と関わって行く必要があるのでしょうか? それは、こうしなければならない、とか絶対にこうだという強制的なものではありません。というのはそれぞれの地域に合うやり方があり、文化があり、もっと言えば個々人の立場や状態があるからです。
身近な自然と関わるとうことは、自分の心の状態が自然と関わることを楽しみと思い、自然が大切であり感謝と感じることが、私達の豊かな心を育み、豊かな暮らしを作って行くのでしょう。 さて、そもそもその自然環境とはどのようなものなのでしょうか? まず、それを知らなければ何も始まりません。自然と関わろうにも関わり方が分かりません。
まずは少しずつ自然のことを知り、個々人の立場、状態に合う自然との関わりをすることで豊かな暮らしを獲得できれば幸いです。
それはどんな方法、どんな形で関わりを持つかは自由です。それは森林のこと海のこと動物のこと、または風景画を画くこと、木工品を作ったり家庭菜園やプランター栽培、図鑑や自然に関する書物を読んだりと自然を思い浮かべることが出来れば、それでいいと思います。
必ず身近な自然が多くの楽しみを与えてくれるに違いありません。