木々楽々(キキララ)ブログ

森林インストラクター、樹医の目線から自然環境について考えてみたい、またプラスチックより持続可能な資源「木」を使用した木工品の紹介とDIY を楽しみましょう。

DIY入門(2×材)ミニ知識

DIY入門 ミニ知識(木材のサイズ)2×材編

 

もくじ
• 2×材とは
• 2×材の種類
• 購入のチェックポイント

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• 2×材とは

ホームセンターでは2×材(ツーバイ材)がよく売られている。2×材はアメリカの住宅健在だ!!
その2×材のサイズを覚えよう。
基本材となる2×4材(ツーバイフォー)は、木口の厚さが2インチ、幅が4インチのものをいう。とは言っても、なるほどとは思えない。
実寸法では、厚さが約1.5インチ=38㎜、幅が約3.5インチ=89㎜だ。なんと1.5インチと3.5インチの小数点以下を切り上げ、1.5インチは2インチに3.5インチは4インチにして2×4(ツーバイフォー)としている。
これが基本サイズで他にも2×6、2×8、2×10材などが、多く日本で流通している。

一般的な2×材のサイズ  
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材の長さはフィートで表示する。

日本の建材表示は寸、尺、間(けん)などで表示
1寸=0.1尺 約30.3㎜
1尺=10寸 約303㎜
1間=6尺 約1820㎜

アメリカの建築材が日本で広く流通するようになったのは安価で加工しやすくホームセンターで入手でき、面取り、プレーナー加工されているため買ってきてすぐに使用できるという利点がある。


• 2×材の種類

SPF

ホワイトウッド

・ウエスタンレットシダー

 

●ホームセンターでもっともよく目にするのは「SPF(エスピーエフ)」と呼ばれる樹種である。

spruceスプルース(米トウヒ)

pineパイン(マツ類)

firファー(モミ類)

などの常緑針葉樹の総称である。いずれも成長が早く加工がしやすいことから2×材に適している。

主産地はカナダ、アメリカなど北米産の針葉樹が出回っている。

 

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●「ホワイトウッド」北欧材 トウヒ属(マツ科)

この樹種は木が若いうちに製材するので、SPFに比べて節が小さいためあまり目立たない。

北欧、スエーデン産のもので表面が白く揃っていて乾燥による収縮率は比較的小さく、狂いは少ない。

用途は、住宅用部材(下地材、造作材)、家具、木工材として用途は広い、また音響性能に優れ楽器用材としても使用できる。最近は集成材のラミナとして利用が広がっている。

 

 


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●赤い木肌の木材「レットシダー」と呼ばれる樹種は、桧木の仲間で木自体に防虫防腐効果がある。

日本でレットシダーと言えば、「ウエスタンレットシダー(北米原産)」を指す。樹高は60メートル以上で直径2メートル以上にもなる。ほぼ全幹にわたり節がない。

米原産の桧木科の針葉樹で木肌は赤みがかっており、きめ細かく見た目が美しい防水性もあるのでウッドデッキやパーゴラ、ガーデン家具などのガーデン木工の材として人気がある。

• 購入のチェックポイント

2×材はあくまでも無垢材なので「反りやねじれ、節目の多さや大きさ、ヤニの多さ」などをチェックしなるべく狂いの少ないものを選ぼう。

 

・(反りやねじれ)がある材は、組み立てるさいに苦労する。まず寸法通りに仕上げる事は難しい。

カンナやヤスリなどを使用して修正することは可能だが熟練が必要だ。

 

・(節目の多さ、大きさ)がある材の特長として、節目の所は硬くなっており、ノコギリがスムーズに動かない、釘が思うように打てなかったりする。中には節目の所だけ取れてくる場合がある。

節目は木の枝があった部分で枝を支える為に硬くなるのだ。なので、なるべく節目の少ない材、節目の小さい材がおすすめだ。

 

・(ヤニの多さ)ヤニとは木の樹液であり、自分自身を守るために樹液を出して保護している。

 ヤニの多い材はネバネバがあちこちに付いたりして材を汚なくする。しかもなかなか取れないので取り扱いには気を付けたい。

 

ホームセンターでは、自分で確かめて選ぶことが出来るが、通販の場合はそうはいかない、ただし材のサンプルを送ってくれる所や、等級分けで区別しているショップもあるので参考にしたい。