木々楽々(キキララ)ブログ

森林インストラクター、樹医の目線から自然環境について考えてみたい、またプラスチックより持続可能な資源「木」を使用した木工品の紹介とDIY を楽しみましょう。

塗装の基本(学んで楽しむ)

木材塗装の目的

木材をペイントすることで見た目の雰囲気をいろいろと変えることが出来る。インテリア、オシャレ、風合い、高級感、個性の演出、リラックス、癒しなどペイントすることで日々の生活がもっと楽しくなる。
また、上記以外の目的として木材の保護の役割がある。木材は水に濡れると膨張しカビが発生する。乾燥すると反りや亀裂が生じる。風雨にさらされると劣化し表面がめくれ、直射日光で木材の色が変色する。
木材を長く愛用するためには表面をコーティングすることで木材の劣化を遅らせることができる。また防虫、防腐の効果も期待できる。

日常の暮らしの塗装

日常の暮らしの中で塗装されている箇所はいろいろある。家の床はワックス塗装、壁はペンキ、木製ベット、食器棚、タンス、机、テーブル、椅子など、ほとんどニスやオイルステインでコーティングされている。
塗装と一言で言っても上記のようにワックス、ペンキ、ニス、オイルステインと塗装用語が出てくる。劣化して塗り直す場合やDIY でペイントする場合、塗装の基本を知っておくと塗装が楽しくなる。

塗料の種類(水性塗料と油性塗料)

塗料の種類は豊富にある。まず大別すると水性塗料と油性塗料がある。
商品名の多くに油性または水性と書かれている。これはその塗料の溶剤(塗料を溶かすための液体)が何であるかを示している。油性塗料の溶剤はペイントうすめ液(一部のものはラッカーうすめ液)水性塗料の溶剤は水になる。また、油性塗料のひとつであるラッカーは、早く乾燥することが特徴の塗料で、ラッカーうすめ液が溶剤になる。
溶剤を間違えて使用した場合、塗料が解け合わずに分離したり、凝固したりするので注意が必要!
油性塗料は水に強く、耐久性がある。とかつては言われていましたが現在では水性塗料の品質が向上し、いったん乾燥し塗膜ができれば、しっかりと水を弾くし、耐久性も遜色ありません。DIY では「水で薄めたり、洗浄できる」という扱いやすさの点から、水性塗料をおすすめします。

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